子子子子子子(ねこのここねこ)はてブロ部

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背中合わせの勾玉が見つかる

なんだか珍しい形の勾玉が米子市の博労町遺跡から見つかったとのこと。
で、博労町遺跡って何処だ、と他紙では思ったのだが、さすが地元紙は

米子工業高校の校庭にあり、同校の改築に伴い昨年十月から発掘調査が進められている。

と明記されている。米子工高って…米子東の近くか。

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米子辺りは古くから人が住んでいた地域だし、開けた場所だと遺跡が出てくるわけですな。それにしても不思議な形の勾玉。なんだろう。

出土した勾玉が「立花(りっか)」と呼ばれる関東独特の祭祀(さいし)系遺物に似ている

ということで、この立花を検索してみる。


ただし、立花と書くと

たちばな【立花】
姓氏の一。
→—‐ほくし【立花北枝
→—‐むねしげ【立花宗茂

りっ‐か【立花・立華】 ‥クワ
(1)花木樹葉を花瓶に挿し立て、形を整え飾ること。たてばな。
(2)七つ道具を用いて構成する華道の一様式。桃山末期から江戸初期に池坊専好(初代・2代)が立花(たてばな)を発展させて大成。針金などで枝容をさまざまに矯(た)め整え、花瓶に立てて観賞する。
→—‐くよう【立花供養】‥ヤウ

広辞苑 第五版 (C)1998,2004 株式会社岩波書店

(ちなみに第六版でも同じ)
となってしまうので、やたらと池坊が出てきてしまう(苦笑)。

見つかったのが次の二つ。
「歴博」138号(連載) 歴史の証人 | 古墳への死者送り
國學院大學考古学資料館 | 石枕(千葉県姉ケ崎二子塚古墳出土、重要文化財)
(追記:↑はこれ↓の方が見やすい。
市原市埋蔵文化財調査センター 電脳展示室 | 直弧文石枕(ちょっこもんいしまくら)
立花とは、どうやら石枕に付けられた意匠なのだが、意味合いは祭祀や祈祷であるらしい。
でも、今回見つかった勾玉に似ていると言えば似ているけど、ちょっとイメージが違う。立花だと「)(」という形の下に立てるための棒が付いている。「立てるため」と書いたけど、この棒も意味があるかもしれない。また今回の勾玉には、一般の勾玉でも存在する「穴」があるけど、一方立花には無いようだし。どうだか分からんけど。
でも今回発見された勾玉が立花に関係あるのだとしたら、山陰と房総半島とを結ぶ交易網が存在したのかも、とか文化交流があったのかも、とか思ってしまう。

古代の遺品はいろんなことを想起させますね。



追記:Googlegoogle:立花 石枕としたらいろいろ見つかった。
http://www.city.kashiwa.lg.jp/cityhall/sosiki/B_SYOG/SYOG_BNK/bunkanavi/KashiwaBunka/contents/shitei/y_benten.htm