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一保堂にてお茶の入れ方を習う&喫茶嘉木で濃茶を頂く

<長文です>
京都の寺町二条にある一保堂茶舗本店。
喫茶コーナーとして設けられている「嘉木」。一保堂で扱っている茶葉をどれでも飲ませてもらえる。

どんな茶葉でも注文できるので、普段飲まないお茶を飲むのに良い喫茶店である。
つまり、玉露とか濃茶とか。

以前、ここで玉露を初めて飲んだときには、衝撃を受けた。
甘い!これは本当にお茶か?
そう。旨み成分がやたら含まれたお茶を飲んだことがなかったのだ。
その後、嘉木に行くたびに玉露を注文していた。



妻と一緒に、一保堂本店へ久しぶりに行ってみた。以前よりも嘉木が広くなっていた。それ以上にお客も増えていたが。
待ち時間に、指導員っぽい店員さんが「お茶の小講座をしますからお越しください」というので、お試しで行ってみた。すると、玉露「甘露」の水出しと、煎茶の「宇治本場 特撰新茶」を味わわせてくれた。

お茶の淹れ方は、一人あたり10g(大さじ山盛り2杯)、二人分にするにはもう2gぐらい増やす。
湯温は玉露だと60度ぐらい、1分半ほど出す。煎茶では80度ぐらい、1分ほど出す。
湯温を10度上げると(渋みを抑えるために)出す時間を10秒短くする。また、新茶は茶葉がすぐひらくので、10秒くらい短めに出す。渋みを抑えるためには時間が大事
でも水出しすると渋みが出ないので、時間を気にせずとても気楽。また煎茶の三煎目に水出しすると渋みを抑えられるのでオススメ。
二煎目以降は、お湯を入れたらすぐに茶碗に出す、出さないと渋みが出てきてしまう。

玉露はやはりいつも通り甘い。でも水出しであってもあれほど香りが出るとは予想以上だった。
新茶はお湯で出してくれた。「香り」を感じて欲しいから、だそうだ。ホッとする、気持ちいい香り。味は爽やか。二煎目は水出しで頂いたが、スッとした素直な味、渋みが無く気持ちいい。



お茶講座を終えて、嘉木で注文。
既に玉露を飲んだので、次は違うのを飲みたいと思った。
ということで、今までに飲んだことのない、濃茶を注文した。銘は「青雲」。
先にお茶菓子が出てきた。「青梅」と「四片の花(よひらのはな:アジサイのことらしい)」。
とうとう濃茶が出てきた。
ドロッとしている。
茶碗を眼前に掲げ、顔を茶碗に埋めるようにする。
なかなか流れ出てこない。
ドポッと舌の上にまとまって乗ってくる。
香りと味が同時にわき出す。舌に生じる、不思議な感触と感覚。…謎だ。
茶碗を戻すと、まだまだいっぱい残っている。
これを薄茶に点て直してくれる、とのこと。
薄茶になると、これはまたおいしい。しかし味わいは全く異なる。渋みがちょっと出たような気がする。

また面白い経験をした。



追記:そう、嘉木の価格が以前より値上がっている気がした。↑は2003年現在の記事。
現在は

でも、以下の記事のように、常識的な価格になっただけですね。
濃茶が飲めたりする店は少ないので、やはり貴重でしょう。おいしいし。

(引用者注:2007年2月の記事)
去年の10月にこの喫茶嘉木がリニューアル!
(中略)
テーブルに座っていつもの濃茶を頼もうとメニューを広げると。。値上げしてる?!

嘉木では濃茶とお菓子がセットで525円からあったハズなんですが、濃茶・青雲(840円也)と300円の値上げがされていました^^;
(中略)
値上げに関しても冷静に考えると、40gで3000円で販売している青雲を4gで点ててるんやからそれだけで300円。

お薄にもしてもらえて2度楽しめるし、それにお菓子をつけてたら500円やと採算が合わないのは当然なんですよね。

今までの値段に慣れてしまっていたんで、最初はびっくりしましたけど(汗)ほかの所やともっと高いと思うので、、これからもこちらをオススメしますよっ。
『喫茶室 嘉木』※2回目|関西食べある記