NHKラジオで「おもんばかる」と言った。もちろん「慮る」だと分かったのだが、何となく辞書を引いてみた。出てこない。驚いた。「おもんぱかる」なのだ。
おもん‐ぱか・る【慮る】
〔他五〕
(オモヒハカルの音便。オモンバカルとも)よくよく考える。考えはかる。思いめぐらす。〈日葡〉。「相手の立場を—・る」
そうか、半濁音なのか。検索してみるとやはり濁音も目立つ。結局はどちらでも良いと思うんだけどね。
参考になるのはここかな。
「おもんぱかる」を「おもんばかる」と言うことがあるが、これは「おもんぱかる」は口頭語ではないので、音声的変種ではなく誤読によるものとも考え得る。一方、パピプペポが〈俗な音〉〈外来的な音〉という意識もあるために、古語的で和語らしいな「おもんぱかる」にパピプペポが含まれることを避けたかとも考えられる。「何人」が「なんぴと」でなく「なんびと」と読まれるのも似たものだ。
KOTOBA9708 | 岡島昭浩氏@大阪大院・文学研究科
口語じゃないのね。