タイトルの展覧会が気になっていながら前期終了の週にようやく観に行けた @riocampos です。
5/22-6/13、6/15-7/8日祝休|第27回企画展「京の河川絵図~水とくらし~」(2023年5月22日~7月8日) | 京都産業大学 https://t.co/cE9h3oOSYT #展覧会日程 pic.twitter.com/UGQeWLYSu1
— りおかんぽす🌻(💉×4) (@riocampos) April 22, 2023
観に行ったのが夕方だったので1時間ちょっとしか居られず少し残念でしたが、おもしろい地図資料がたくさんあって僅かな時間であっても興奮しました。しかも展覧会図録も無料配布!とてもありがたい。
京産大図書館所蔵品はWeb閲覧できる?
展覧会サイトにこのような記載があります。
京都産業大学図書館貴重書電子展示室 淀川水系河川絵図デジタルギャラリー から図書館所蔵の河川絵図を閲覧いただけます。
展覧会図録に載せられた図版は小さめのため、実見では分かったことが図版からは読み取れない。しかしデジタルギャラリーであればよく見えるかも!
展示されていた作品へのリンク集
作品は巻物が多く、デジタルギャラリーはそのまま横長の図をWebに貼り付けた体裁です。下部に作品解説があるのもありがたいです。解像度はさほど高くないものが多いですが、そこは仕方ないでしょうか。
では、展覧会の展示番号と作品名を挙げていきます。なお図録の図版番号と展覧会の展示番号はNo.11およびNo.14のみ入れ替わっていました。
No.4 *1 | 賀茂川筋名細絵図 |
No.7 | 高瀬川筋明細絵図 |
No.9 | 西高瀬川絵図面控 |
No.11 | 桂川筋兼絵図 |
No.13 | 木津川筋絵図 |
No.15 | 伏見川之図 |
No.16 *2 | 大坂川口より淀川筋城州伏見近辺迄 川筋之絵図 |
No.17 *3 | 大川便覧 |
No.18 *4 | 伏見宇治川筋絵図 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ |
No.19 | 丹波保津川より嵯峨大井川迄之図 |
No.22 | 此度五畿内近国大水 |
また、一点だけは賀茂絵画資料デジタルギャラリーに掲載されています。
No.3 *5 | 加茂川絵図 |
版画などは京産大以外の公開サイトで見れる?
花洛一覧図
展示作品のうち、版画などは残念ながら京産大図書館のデジタルギャラリーで公開されていませんでした。個人的にはNo.14(図録番号No.11)の「花洛一覧図」が気になったのです。図版作成は横山崋山!
ということで検索をかけました。結果を先に言えば、わりとみつかりました。
使いやすく高精細なサイトとしては
の2サイト。かなり詳細に見れるのがうれしい。
上の2サイトはググって見つけました。次に思いついた検索方法としては、やはりジャパンサーチ。検索結果から画像が公開されているサイトのみに限定したり、またパブリックドメインのみやCreative Commons CC BYに限定することも出来るのがポイント。
ということでパブリックドメインのものが国立国会図書館デジタルコレクションにありましたので貼り付けておきます。なお今回展示されていた作品では左側の注釈のような用紙は付いていませんでした。
黄華山 畫『花洛一覧圖』,橘枝堂 [ほか2名],[1---]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/9369891 (参照 2023-06-08)
京都図絵
他には、みんな大好き吉田初三郎の鳥瞰図を使った「京都図絵」(No.12)も展示されていました。昭和天皇御大礼記念博覧会の際に作成された観光マップです。吉田初三郎の図のデータベースといえば日文研。探してみるとやはり見つかりました。なお図はトリミングしました。
京都一覧図画
6枚続きの横長大画面の浮世絵「京都一覧図画」(No.20)というものも展示されていました。絵師は五雲亭貞秀(すみません浮世絵画家はよく知らなくて)。これもジャパンサーチで検索。
歴彩館の画像は使っても良さそうなのですが、一枚ずつの図しか公開されていないので分かりづらい。ジャパンサーチ結果から
- 京都一覧図画 文化遺産オンライン(神戸市立博物館所蔵)
を見て頂くのが分かりやすいようです。拡大図版は歴彩館がかなり詳細。
てなところで
博物館よりも図書館所蔵の図版資料の方が公開されているんだなあと改めて感じました。
来週木曜日6/15から後期展示なので、また観に行きたいと思っています。前日6/14は展示替え休館なので注意。