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「鈴木松年 今蕭白と呼ばれた男」@香雪美術館の参考資料たち

今回、初めて香雪美術館へ行ったのです。あんなに狭いと思わなかったのです。出品点数もあんなに少ないと思わなかったのです。なので少し残念だったのです。なぜ前期展へ行かなかったのか…。

さて

会場には参考資料として、鈴木松年の存命時の小伝やら番付表やら価格一覧やら、ちょこちょこ面白い書籍が並べてありました。当然ながら見開きで置いてあるだけなので、他のページは見れません。
展示してあった書籍を国立国会図書館のデジタルコレクションで探してみると、三つだけありました。ので展示してあったページ画像を置いておきます。画像からは国会図書館のサイトへリンクさせました。資料番号は香雪美術館での出品リストのものです。

資料5 川瀬鴎西 古今書画名家全伝 続編(明治三六/1903年

鈴木松年
京都の画家、百年の男にして百僊と称す 家業をぐ、筆力勁健けいけんにして奇抜なり 明治の岸駒なりとの評あり、曾て洛西嵯峨天龍寺の天井に大龍を画きて其の名高し。

資料8 幸田露伴 洗心録(大正三/1914年)

資料9 南海山人 古今書画鑒賞便覧(大正六/1917年)

書幅価格一覧 現今大家

師名 百年
姓名 鈴木松年
本名 松年
別号 世賢
年齢 七七
大正六年時点
地方 京都
価格 140円
尺五絹本*1を標準

おまけ:書画家番付

展示されていた参考資料「大日本著名画家名鑑」は無かったのですが、同時期の番付が見れるサイトがありますのでリンクしておきます。

*1:絵絹幅が一尺五寸