京博の名品ギャラリー(いわゆる所蔵品展)の「染めと織りの文様 ―古典文学をまとう―(2020/1/2-2/2)」にて、六玉川(むたまがわ)を題材とした着物が展示されていたのですが、説明文(キャプション)がとても詳しく記載されていたので引用します。
玉川文様単衣(紫ジョーゼット地 繡)明治時代 19世紀
玉川と名づけられている川は各地にあるが、中でも歌枕として知られる六玉川(井手・三島・高野・調布・野田・野路)が名高い。この一領には肩に野路(月)野田(千鳥)井手(山吹)、裾に三島(卯の花)と、和歌の中の景色と共に四つの玉川があらわされている。
観覧の感想
京博のデータベースに載っていたこの着物の写真は残念ながら白黒しかありませんでした。全体的に桜と松が流水文様と共に配されており、説明文のように肩部分に左手から八重の山吹、千鳥、月が現されています。帯を巻く胴部分は柄が外されており、裾へ下がるにつれて松や桜の柄がやはり置かれています。裾には卯の花が刺繍されています。薄手の生地に美しい刺繍がされていて、とても見応えがありました。
六玉川に関する記事
最後に
こーいう記事は展示がある間に書いておかんとアカンよねえ…。