子子子子子子(ねこのここねこ)はてブロ部

Macネタが主のIT記事と、興味ある展覧会リストや観覧感想などを書いてますよ。自転車ロードレースも好き。

「夢の美術館」でも仏教

世間で仏教が流行っているようである。宗教自体が流行っているのかもしれないが、特に仏教や神道が流行っている気がする。


さて、毎年の年末に放送されている(盆にもあった気がする)NHKの「夢の美術館」で、この流行に乗じたのかどうか分からないが、今年は仏が取り上げられている。
http://www.nhk.or.jp/yumebi/index.html
ちなみに放送日だが、BSハイビジョンでは12/10, 11両日の20時から23時、BS2だと来年1/1 ,2両日の15時半から18時半、総合だと1/9の8時半頃から15時前まで(途中ニュースなど有り)、だそうだ。


今までは様々な美術作品を対象としていたが、主に西洋絵画が取り上げられていた印象が強い。となると必然的にキリスト教関係の美術作品となるわけである。それに対して今回は仏像や仏画に限定している。つまり、東洋の宗教である仏教美術が取り上げられている。興味ある放送になるかと思う。
そこで、どのような放送になるのか、ちょっと気になる。なぜなら、仏教美術は日本人が日常親しんでいる宗教の崇拝の対象となっているからだ。宗教と美とを切り離して示すのか、それとも「仏教」という宗教の説明も含んで作品の説明を行うのか、興味のあるところである。もちろん宗教的背景が分からないと仏教美術の根幹も分からないと思うので、後者であってほしいのだが、短い時間でどこまで説明が行えるのか心配である。


ただ、本当は「アジアの」ではなく「日本の仏教美術」に限定してほしい。日本の仏教とその他の国の仏教とはかなり異なっている気がするからだ(もちろんあらゆる地域における様々な宗教でも、同様に内容の変化があるとは思うが)。日本の仏教は、神道や日本の土着の宗教やその他様々な宗教の影響を受けたり、日本国内の仏教界における思想家によって、様々な変節を経てきたものであるという印象がある。それを「仏教だから全て同じ」としてアジア全体の仏教美術をフラットに示してしまうのはどうかと思う。


自分でも混乱してきてしまった(-_-;;)のでここまでとしたい。