阪急電車は今日から「全席優先座席」が解除された

阪急はこの数年、全席優先座席ということであったのだが、今日から車両の一部座席のみを優先座席と明示することとなった。これは以前からニュースで聞いていた。加えて、携帯電話電源OFF車両が編成2両から1両へ削減された。
本来は老人や身体障害者などへの気遣いは自ら行うべき事であり、優先座席だろうとそうでなかろうと、席を譲るのが至極当然のことだと思っている。他国で「優先座席」なるものが存在しないのは、社会的弱者へのいたわりの心がしっかりと存在するからであろう。つまり、全席優先座席などというのは言わずもがなの事である。
しかし、残念ながら、この国では、或る席を指定して「優先してくださいよ」と言わないと譲らない風潮が存在してしまっているわけだ。これは、他人から言われることで、その他人に責任を擦り付ける気質が現れてしまっているのだと思う。このため、優先座席以外では席を譲らなくても良い、などと勘違いする輩が出てきてしまうのだ。
阪急電車には、今後も全席優先座席を継続してもらいたい。その他の鉄道会社にもこの同調してもらいたい。そのために、すべての席に(わざわざ)「優先座席」のステッカーを張り付けてもらいたい。世間に心ない輩が存在するばかりに、そのような恥ずかしいことをしなくてはいけない、ということを知らしめる為に。