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上記した「川端康成と東山魁夷展」が行われている京都文化博物館の常設展示で、「静かなる情感」というテーマで6人の作品が置かれていた。
その中で気になったのが人形作家の西村喜代。人形に布を貼り可愛らしい雰囲気をかもしている。
だが、その中で作品名に引っかかったものがあった。
白磁製の太った男が三角座りして頭を腕に埋めている。
タイトルは「邯鄲の夢」。
なんだろ?
調べてみると以下のようなことが出てきた。
かんたんのまくら【邯鄲の枕】
[沈既済、枕中記](官吏登用試験に落第した盧生という青年が、趙の邯鄲で、道士呂翁から栄華が意のままになるという不思議な枕を借りて寝たところ、次第に立身して富貴を極めたが、目覚めると、枕頭の黄粱(こうりよう)がまだ煮えないほど短い間の夢であったという故事)人生の栄枯盛衰のはかないことのたとえ。邯鄲の夢。黄粱一炊の夢。盧生の夢。
さらに気になる。
作品名は枕中記(じんちゅうき)、著者名が沈既済。
いま入手できるものではこれ。
- 作者: 黒田真美子
- 出版社/メーカー: 明治書院
- 発売日: 2006/06/25
- メディア: 単行本
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もう少し調べてみると、岩波文庫にあった。
- 作者: 今村与志雄
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1988/07/18
- メディア: 文庫
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しかし今は品切れで重版未定。
仕方ないので図書館へ借りに行こう。