子子子子子子(ねこのここねこ)はてブロ部

Macネタが主のIT記事と、興味ある展覧会リストや観覧感想などを書いてますよ。自転車ロードレースも好き。

子供二人を乗せられる自転車とは

NHKラジオ第一で夜10時から放送しているNHKジャーナルで、三人乗り自転車(正確には子供二人を乗せる母親が運転する自転車なので「子供二人を乗せる自転車」とする)に関する話題が挙げられていた。
ここで論客として呼ばれたのが自転車活用推進研究会の小林成基氏。まともな人が出てきてくれて安心した。


さて、警察庁曰く「子供二人が安全に乗せられる自転車に乗ることを前提に容認する」とのこと。これは当然だとは思う。現状の自転車では危険すぎる。重いママチャリに、さらに10kg以上の子供を重心の高い位置にしかも前後に乗せ、そして買い物袋をぶら下げる…。自殺行為。安全な自転車を作れれば、それでようやく話が始められると思う。
小林氏によると、欧米では三輪車の後ろ荷台に子供座席が設けられたものがあるらしい。それならば、重心を低くできるし、なにせもともと自立しているのだから安心。しかも子供専用座席だから、ちゃんとシートベルトも付けられる。

ただし「普通自転車は幅60cmまでなので、それ以上の幅になれば歩道を走れなくなる」とのこと。なので60cm未満に出来るようにすべきだろう、と。
ちがう。そうじゃない。
自転車も車道を走る軽車両なのは間違いないのだから、小林氏の提案する三輪車は車道を走るべきなのだ。
危ない、という意見はある。だが、それは自転車や三輪車の責任ではない。自動車運転者の意識改善と、自転車運転者の交通ルール遵守で解決すべきこと。そのあたりも何とかしてもらわないと。


さて、母親たちからの「自転車しか乗り物がない。買い物へは二人連れて行かないといけない。今まで通り容認すべき」というのは、所詮言い訳。今まで容認されていたから、既得権を守りたいだけだ。
昔から、法規通り禁止されていれば、その対策製品が生み出されていたはずなのだ。そのような製品が広まっていれば、今のような問題は生じなかったはずなのだ。

ちなみに、歩道を走るために特化されてしまった、くだらない乗り物、それがママチャリである。低速で走るために進化した乗り物である。なのでママチャリで車道を走るのはやはり危ないのだ。
また、子供を前かご部分に乗せるために進化した乗り物もある。それはふらっか〜ずである。
Frackers
ハンドルの軸部分に重量物である子供が配置されるので、たしかにさほどふらつかないが、やはり重心が高いのでまだまだ不十分である。


ということで、適切な進化を遂げる乗り物が、これにより生まれてくるはずなのだ。車道を走るためにほどほどに速度が出て、子供や荷物が十分に載せられる、便利な自転車の進化形が。

このような乗り物が広まることを、切望する。