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調査捕鯨の鯨肉を「お持ち帰り」した荷物を「無断開封」

 環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」は15日、日本の調査捕鯨船「日新丸」が調査捕鯨で捕獲した鯨肉を個人的に持ち帰った疑いがあるとして、同船の乗組員12人に対する業務上横領罪での告発状を東京地検に提出した。
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 同団体は、配送所で送り主の了解を得ずに勝手に段ボールを開けて調べているが、「横領行為の物的証拠を入手するためで違法性はない」と主張している。
捕鯨調査船が鯨肉持ち帰り? 環境団体が告発状 - MSN産経ニュース

私は捕鯨賛成派であるが、調査捕鯨なのであればなぜ鯨を殺す必要があるのか、ということに前々から疑問を感じていた。「調査捕鯨ではなく、素直に捕鯨で良いじゃないか」と思うのだが、残念ながら「知的生命体を殺戮して喰うなんて信じられない」などという連中が居るかぎり、建前として仕方がないのだろうかと思ったりしていた。

さて、今回は調査捕鯨の鯨肉を「おみやげ」として自宅へ送付したとのこと。

 調査捕鯨は、水産庁の許可のもとで財団法人日本鯨類研究所(鯨研)が共同船舶から船や乗組員を借りて実施している。捕った鯨は日新丸で調査・解体した後、食用部分は「副産物」として市場に放出される。収益は次回の調査費用にあてられる。
 一方、05〜06年の南極海での調査捕鯨に携わった50代の元乗組員が朝日新聞の取材に応じ、持ち出しの実態を証言した。解体作業などにかかわる乗組員の多くが、ウネスなどの高級な部位を持ち出して船内で塩漬けにしていたという。肉は段ボール箱に詰め、帰国後に自宅などに発送。1人で200〜300キロ送った人もいたという。
 鯨研は、捕鯨船団の全乗組員約250人に下船の際、赤身とウネスを土産として1人数キロずつ無料で配ることは認めている。ただ、1人で20キロもらい、家族で食べたと話す元乗組員もいる。
asahi.com:調査捕鯨の鯨肉を持ち出し?乗組員らをNGOが告発へ - 社会

調査捕鯨の鯨肉は調査費用に充てられてるのですか。ならばどうして乗組員におみやげを渡すのか。調査費用がその分減ってしまうじゃないか。しかも200kgとか家族で喰える量じゃない。組織ぐるみの横領ですな。告発されても仕方なかろう。

Q36.調査した後の鯨の肉を販売していますが、それによる収入はどのように使っていますか
  国際捕鯨取締条約第8条2項で、「調査した鯨体は可能な限り副産物を生産し、その売却代金は政府の指示によって使用する」ことが規定されています。そのため、日本鯨類研究所は、政府の指示に従って調査の副産物である鯨肉等を販売し、得られた収入を用いて次年度以降の捕獲調査を実施しています。
FAQ | 第2期南極海鯨類捕獲調査について | (財)日本鯨類研究所

おみやげは「可能な限り」生産された「副産物」を有効利用していないと思う。

だが、それを告発するグリーンピースも、他人の荷物を「窃盗」して「無断開封」した上というのは如何なものか。それを「違法性はない」というのも難儀な団体である感をさらに強めた気がする。環境テロリストと言われても仕方ないのでは。