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上醍醐准胝観音堂全焼その2

上醍醐准胝観音堂全焼… - 子子子子子子(ねこのここねこ)
のつづき。

上醍醐ヘリポートや予備の電源を確保するなどの対策を検討したうえで、今後は准胝堂の再建を目指す。再建されるまでは、参拝は同寺の女人堂(にょにんどう)で受け付けるという。
 一方、本尊の准胝観音坐像は2体あり、1体は焼けたが、残る1体はドイツ・ボンで開かれている醍醐寺展に出展中で、難を逃れた。准胝観音坐像は9月に戻り、女人堂に安置される予定。
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/kyoto/080825/kyt0808250153000-n1.htm

ドイツで醍醐寺展?
たしかにKAH*1でやってますね。„Titel in japanischer Sprache Tempelschätze des heiligen Berges Daigo-ji – Der Geheime Buddhismus in Japan“英語だと"Temple Treasures of a Sacred Mountain. Daigo-ji - the Secret Buddhism in Japan"んで日本語ならば『「聖なる山の寺宝」醍醐寺・日本密教の僧院』展。
http://www.kah-bonn.de/index_e.htm

日本語案内はpdfだけどこちら。出品数167点という大規模展覧会。
出品リストは(もちろんドイツ語だけど)こちら。このなかに准胝観音という名称は二個所に現れる。

38
Juntei-Kannon (sanskr. Cundī)
Edo-Zeit, datiert 1667 (Kanbun 7)
Farben auf Seide

63
Juntei-Kannon (sanskr. Cundī)
Edo-Zeit, 18. Jh.
Holz, polychrom gefasst

ただし前者は「絹彩色」とあり、後者は「木製」とあるので、准胝観音坐像は後者なのでしょう。
ただ、元の観音堂の御本尊ではないですから…改めて作っていただく方がいいのでは。



8/30追記ドイツに行っているのは出開帳用の観音様なのですね。

*1:Kunst- und Ausstellungshalle der Bundesrepublik Deutschland 連邦美術展示館