子子子子子子(ねこのここねこ)はてブロ部

Macネタが主のIT記事と、興味ある展覧会リストや観覧感想などを書いてますよ。自転車ロードレースも好き。

ノーベル物理学賞講演会つづき

益川先生が話し始められました。
「英語話せません」から(笑)。
(簡単な写し。合ってるかどうか不明^^;)
まずは出自。父は家具職人。続いて砂糖の販売を。父はしかし若い頃に学んだ電気の知識を話す相手として息子を選んだ。
欧州で19世紀までに科学というのが既に作られたのだと思っていたのだが、坂田先生の理論が新聞で報じられているのを見て、近くで科学が作られていると興奮し、大学へ行った。
いろいろ浮気性であり、大学院は数学へ行くと思われていたり、脳科学に興味を持ってPERCEPTRONなどを大学院で手を出したが、修士論文は坂田研に出した。
このころ論文は書いてないが、ゲル=マンやリー・ヤンなどの論文を読んだりしていた。またNJL(南部・Jona-Lasinio*1)理論の計算を行ってくりこみの効果への興味を持った。
輪講でCPの破れの論文に出会ったが、よく分からないので8年干してしまった。
このころは論文を全く出さなかったが、しかし画家が習作を描くことのようなものだ。
ヒッグス機構の論文はよく分からなかった。
1967年、名大の助手になり、1970年に京大へ移った。小林さんが京都へ移ってきたので、一緒に何かしようと言うことになった。
CP対称性の破れについてやってみたいと考え、小林さんも同意した。4元クオークモデルを調査していた。
このころ、京大の労働組合の書記長をしていた。忙しくて忙しくて、自分の時間は風呂の中だけだった。4元モデルではダメだ、と決心して風呂を出た。ならば6元モデルで行こう、と気付いた。
クオーク場が複素位相を持つならば世代が3以上必要であることが分かった。
しかし、この理論の正しさが分かるのは30年という時間と多くの実験者の努力が必要であった。感謝したい。

左からGiovanni Jona-Lasinio氏@ローマ大、小林先生、益川先生
ノーベル物理学賞講演会ライブ放送より)



あ、英語講演pdfあった…。
http://nobelprize.org/nobel_prizes/physics/laureates/2008/maskawa-lecture_en.pdf

*1:ジョバンニ・ヨナラシニオ氏。南部先生の代理講演者