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日本近海のメタンハイドレートがエネルギー自給資源として利用できるかも

メタンハイドレートのメタンでエネルギー自給が出来るかも、というのは重要なニュースですな。しかもメタンだから家庭で使う天然ガス(13A)として使えるし、触媒で水素を出せば燃料電池として使えるし。硫黄とかいっぱい不純物が出てくる原油なんかよりも使いやすい。
是非とも期待したいです。

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構JOGMEC 理事長:掛札 勲)は、カナダ北西部のボーフォート海沿岸陸上地域(北極圏に位置し、冬季には日中でも氷点下30度以下となる極寒地)において、永久凍土の地下約1100mに存在するメタンハイドレート層からメタンガスを産出する試験を3月10日〜16日にかけて実施した。
(中略)
メタンハイドレートは、メタンガスと水が結びついた固体状の物質で、我が国周辺海域の大水深海底下に存在が確認されており、太平洋沖の東部南海トラフにおける原始資源量について約40TCF(約1.1兆m3)と試算され、将来の非在来型国産エネルギーとして期待されている。
3/28 メタンハイドレートからの天然ガス連続生産に成功−メタンハイドレート資源化新手法で世界初の実証−

このニュースリリースが出たのが3/28。
メタンハイドレート層からメタンガスを産出させるのに「減圧法」というのを用いたそうだ。なお減圧法というのは

減圧法:坑井内の圧力を減少させることにより、固体であるメタンハイドレートを分解し、メタンガスを生産する方法。

だそうな。吸い上げるのかな。

で、なぜか今日になってから日経夕刊で取り上げられた。NHKニュースでも取り上げられた。

独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は次世代エネルギーと期待されるメタンハイドレートを地中から連続して産出する実験に世界で初めて成功した。
(中略)
経済産業省は昨年、東海沖から熊野灘の海底に日本の天然ガス年間使用量の14年分に相当する1.1兆立方メートルのメタンハイドレート埋蔵量を確認。日本近海全体では天然ガス約100年分にあたる推定7.4兆立方メートルと世界最大規模の埋蔵量があるとされる。
次世代燃料のメタンハイドレート、連続産出実験に成功

海底などに埋蔵し、将来、石油に代わるエネルギー源として注目されているメタンハイドレートという層から効率よく連続的にメタンを取り出すことに、日本の研究チームが世界で初めて成功しました。メタン生産の商業化につながる技術として注目されています。
http://www.nhk.or.jp/news/k10013433201000.html