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放送大学「現代の国際政治」がおもしろい

新学期から現代の国際政治('08)—9月11日後の世界—を見ているのだが、これがやたら面白い。
講師である高橋和夫教授の喋り方に因って/酔っている。とてもクセのある先生だ。
現在までの講義は以下の通り。

1 テレビと国際政治/もうだまされないために
2 スーパー・パワーの世界戦略
3 アメリカの中東政策
4 アフガニスタン(1)大国のはざまで

まず1回目には政治のマスコミ対応/情報操作を紹介し、「テレビを信じるな」と言い切った。自分自身がテレビで講義をしているにも関わらず(それはご自身も言っておられた)。
そして2回目は、どこかの講義室で生徒を迎えての講義。メインの内容は米国とソ連の対立について。講義室は最前列から生徒が並んでおり、質疑応答などもあって、活気に満ちた講義だ、と見せかけた。実はテレビのフレームの中だけの虚像(これは言い過ぎ)なのですよ、との講義末でのバラシ。やはり「テレビは信じるな」ということ。
3回目は、アメリカがなぜ遠く離れた中東に大きく関わるのか、を明快に解説。簡単に言えばエネルギー問題。しかしイスラエルの存在が中東への対応を複雑にさせた。ユダヤロビイストが米国政治に与える影響も。
そして4回目は、イギリスとロシアの間に作らされた緩衝国アフガニスタンの成り立ちと、ソ連のアフガン侵攻に絡んだ米国の対応がテロ組織を育成したという、米国の矛盾を提示。

ゴールデンウィーク中は「ゆとりの期間」なのだが、この講義の再放送が5/1,2の午前6時から2コマ連続で行われる。興味のある方はぜひ見て欲しい。