先週末、高円宮妃久子さまの著作を某書店で見た。
- 作者: 高円宮妃久子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/10/10
- メディア: 単行本
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(10/29追記)やはりこれは、と思ったので入手しましたよ。
昨夜、何気なく検索していたら、なんと大阪に妃殿下の根付コレクションが来ていることを知った。
高円宮家根付コレクション展 via kwout
現在、大阪芸術大学ほたるまちキャンパスでは、『高円宮家 根付コレクション展』が開催されています。この機会に大阪芸術大学ほたるまちキャンパスに足を運んでご覧いただいて、“芸術の秋”に更にどっぷりと浸っていただければと思います。
http://www.osaka-geidai.ac.jp/geidai/singaku/blog/2008/10/post_297.html
妃殿下が大阪芸大の客員教授としてご出講されている縁が元になっているようだ。
会期は月末まで、この機会を逃すとまず観れないぞ!ということで、正倉院展へ向かう予定を急遽変更して京阪中之島駅からほたるまちへ向かった。
根付と印籠などが約300点ほど置かれており、じっくりたっぷり愉しめた。一部の根付は鏡付きの回転台に高置きされており、360度そして上下も観ることが出来た。根付は四方八方720度全方向から観るものですからね。
19世紀おそらくは明治以降の作品も何点かあったが、展示されたコレクションの大半は現代作家のいわゆる現代根付である。黒檀・黄楊や象牙だけでなく、アクリル・マンモスの牙・タグアナッツなども素材として使われている。透明な素材として琥珀が良い効果を出している作品も多かった。
気に入った作家が何人か居たが、特に高木喜峰氏(喜峰)がすばらしかった(ちなみに妃殿下の本「旅する根付」表紙も喜峰作品である)。作品のアイデア、そしてそれを具現化させるための技術が卓越していると感じた。別の展覧会での写真があったのだが↓この「ホットケーキ」は、琥珀で出来たシロップが滑らかで、象牙で出来たホットケーキが本当に柔らかく感じられた。実物は写真よりもっと美味しく感じられる。その他の作品も「本物っぽい」ではなく凝ったアイデアに基づいたウィットに富んだ作品が多かった。
西武で根付三人展をやっていたので覗く。福山恒山、高木喜峰、そして森哲朗の三人の新作。特に森哲朗がすごい。この人の人物描写は本当にすごい。80万円以上だがほとんどが売約済みとなっていた。
2008-05-10 - ホモファーベル庵日誌
また、針谷絹代氏(絹代)の作品も良かった。琥珀への蒔絵作品なのだが、こちらも良いアイデアのものがたくさんあった。
高円宮家根付コレクション展 | 絹代日記
工房のオンラインショップはこちらなのだが、根付というカテゴリーは無いなぁ…もっと高いだろうな。
http://cart05.lolipop.jp/LA06678367/
ということで、この展覧会に来て、半日充実した時間を過ごさせていただいた。ありがたや。