大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋(はそうあい) – MIHO MUSEUM
本展二回目の訪問。
枝垂れ桜満開×日曜日×曜変天目人気×講演会実施日、の掛け合わせで大混雑!あの山奥にこれほど人が来るとは!展覧会場に入るため館内で1時間並ぶとは思ってなかったです…。
2019年度気になる展覧会その1(春編)
いつもは4/1に更新するのですが、春の展覧会の開始がだいたい3/21の春分の日からっぽいので3/21に登録しました。
近畿圏中心にざざっと書いてみました。全てへ行くことが出来ないのは分かってますw
終了日順に並べています(随時更新)。
日本画家・福田眉仙とその周辺 @ 西宮市大谷記念美術館
受贈記念 日本画家・福田眉仙とその周辺|西宮市大谷記念美術館
実質的に、西宮市大谷記念美術館の日本画系の所蔵品展でした。
福田眉仙はまあまあ。これはスゴイ、という印象までは受けなかったです。でも観に行って損しなかった。なお福田眉仙の出品図録代わりのリーフレットが500円で販売されていました。
列品の所蔵品には良いものが散見されました(追記予定)。
今日の庭は蝋梅メイン
どの季節に来てもこの庭はイイですね。いまは蝋梅の良い香りで満たされていました。通りがかりの庭師さん曰く「今年は花付きが悪い」。昨秋の台風が全ての元凶ですね、仕方ないです。
日曜講演 『山口晃 親鸞 全挿画集』が出来るまで @ 西本願寺
講演会があることを当日未明に知りました…w
2月3日【日曜講演】『山口晃 親鸞 全挿画集』が出来るまで(講師:山口晃 師) | お知らせ|龍谷山 本願寺【お西さん(西本願寺)】-本願寺への参拝(参る・知る・観る)
相変わらずの山愚痴節炸裂でした。本編も脱線も面白かったです。内容に関しては、非公開にすべき点も幾つか…w
そして講演後、「親鸞 全挿画集」にサインを頂きました。
10年前の大山崎での展覧会
に併せて開催された講演会(@キャンパスプラザ京都)の後に、大垣書店で購入した「山口晃作品集」にサインを頂いたのですが、その際にカミさんを入れてほしいと伝えたらサササと描いてくださいました。今回その話をしたら、やはりカミさんを入れてくださり嬉しかったです。「相も変わらずで」と仰ってましたが、ファンとしては変わらないのが良いのですよ。
山口晃さん読んでますかー^^
エゴサーチしておられるとのことなのでw あべのハルカス美術館での雛祭りの日に開催される(山下裕二さんとの)トークショーも行きますよー^^
驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ @ あべのハルカス美術館
驚異の超絶技巧!明治工芸から現代アートへ | あべのハルカス美術館
展覧会:「驚異の超絶技巧! 明治工芸から現代アートへ」 大阪・あべのハルカス美術館で、あす開幕 - 毎日新聞
会期は1/26からなので混み合うよりも前の早めに行ったつもりだったが、それでも混み合ってました。国立博物館などでの大規模展ほどは並びませんけど。まあ細かい小品ばかりなので仕方ないですよね。
様々な超絶技巧の作品が展示されていたけど、結局のところ、普段身近でみかけるものを思いもよらない素材でつくってある、というものに惹かれますね。ということでやはり安藤緑山イチオシ。現代作家では前原冬樹・臼井良平など。春田幸彦は「普段見かける」からは少し飛びだしたものだったけど、どう見ても革素材なものをやきもので作っているのがすごい。
なお、あべのハルカス美術館の展示空間で外が見える状況だったのは初めてなので少し驚いた。その外光に照らされて臼井良平のガラス作品を見るのはかなり良かったです。
国際特別講演会 日本と韓国の仏画の新解釈―国宝「子島曼荼羅」と重要文化財 鏡神社所蔵「高麗水月観音図」を中心に― @ 京博
京博、今日は土曜講座ではなく国際特別講演会。「日本と韓国の仏画の新解釈―国宝「子島曼荼羅」と重要文化財 鏡神社所蔵「高麗水月観音図」を中心に―」。
— りおかんぽす (@riocampos) January 26, 2019
講師は姜友邦さん(一郷韓国美術史研究院長、梨花女子大学 人文科学大学美術史学招聘教授)。いつもより早い、12時半開場13時開演。 pic.twitter.com/p1oKMeIeam
楊柳観音菩薩 (国重文指定) | 松浦総社 鏡神社
子島寺
「サムネイル」とは32400画素以下なのだそうで
おことわり
私は弁護士でも弁理士でもないので、内容に誤りが含まれている場合があります。ご注意ください。
展覧会を開催する美術館など向けの改正
今年(2019年)元日付で改正著作権法が施行されました。
この中で「アーカイブの利活用促進に関する権利制限規定の整備等」という改正項目があります。
改正前は展覧会の展示作品の情報(つまりは作品画像)に関しては、著作者の権利を侵害しないようにWebサイトには載せられなかったのですが、今回の法改正で「必要と認められる限度において当該作品に係る著作物のサムネイル画像をインターネットで公開できる」ことになったわけです。
んでサムネイル画像ってどの程度のサイズなのよ
サムネイル画像のサイズに関して、日本博物館協会のサイトで法改正ガイドラインが1/24付けで出されていました*1。そこにはサムネイルに関してこう定義されています。
で。この32400画素以下ってのはどこから出てきたのか。
結論を言えば著作権法施行規則からです*2。
第五章 著作物の表示の大きさ又は精度に係る基準
第四条の二 (略)
2 令第七条の二第二号イの文部科学省令で定める基準は、次に掲げるもののいずれかとする。
一 デジタル方式により法第四十七条の二(法第八十六条第三項において準用する場合を含む。以下この項及び次項において同じ。)に規定する公衆送信*3を行う場合において、当該公衆送信により送信される著作物に係る影像を構成する画素数が三万二千四百以下であること。
二 前号に掲げる基準のほか、法第四十七条の二に規定する公衆送信を受信して行われる著作物の表示の精度が、同条に規定する譲渡若しくは貸与に係る著作物の原作品若しくは複製物の大きさ又はこれらに係る取引の態様その他の事情に照らし、これらの譲渡又は貸与の申出のために必要な最小限度のものであり、かつ、公正な慣行に合致するものであると認められること。
著作権法47条の2が挙げられていますが、これは「インターネット・オークション等の商品紹介用画像の掲載のための複製」に関する条項なのです。
展覧会出品作品紹介用の「サムネイル」を、オークション商品紹介用でのサムネイル画像と同じ画素数にするのはどうなのかなあ、と思います。もう少し細かめでもいいですよねえ。個人的にはサムネイルは320×240(76800画素)ぐらいなんだけどな。
32400画素とは具体的にどれくらいなのか
32400画素ってのは、4対3の横長画像だと207×155*4が上限なんですよね。
これは先日行った京都国立近代美術館の常設展の展示作品を撮影したものを207×155に縮小した画像です。…うーむ、もうちょっと大きく掲示してほしいなあ。
おまけ:320×240だと
これぐらいになります。やはりこれぐらいの画素数が欲しいなあ。
*1:策定は1/22。策定団体は(一社)日本美術家連盟、(一社)日本美術著作権連合、(一社)日本写真著作権協会、(公財)日本博物館協会、全国美術館会議、(一社)日本書籍出版協会
*2:なおこの部分の改正は平成21(2009)年に行われました。改正概要はこちら→著作権法施行規則の一部を改正する省令(平成21年省令第38号)の概要
*3:なお著作権法上の「公衆送信」ってのは第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
とあります。まあインターネット公開されている状況だと思えばいいんじゃないでしょうか。
七の二 公衆送信 公衆によつて直接受信されることを目的として無線通信又は有線電気通信の送信(電気通信設備で、その一の部分の設置の場所が他の部分の設置の場所と同一の構内(その構内が二以上の者の占有に属している場合には、同一の者の占有に属する区域内)にあるものによる送信(プログラムの著作物の送信を除く。)を除く。)を行うことをいう。
*4:207×155 = 32085画素