今朝のNHKラジオでの話題。
食料ジャーナリストのコメント。
・食糧自給率が4割だと言うが、それはいまの贅沢な食生活において4割になるだけ。
・輸入の大半は牛肉など肉類。穀物類で一番多いのはトウモロコシなどだが、飼料向けである。
・スイスは食料を1年分備蓄しているが、それは小麦などの基礎的な熱量(カロリー)に限っている。
・自給率を上げたいとして国が農業保護政策をとっているが、ずっと失敗に終わっている。
・基本的に国土が農業向きでないこの国で自給するのは無理。
それから
・欧米諸国の食糧自給率を発表しているのは日本の農水省であって、各国ではそんな発表をしていない。
のだそうです。
知らないことも多く、自給率を基礎に置いた論調が難儀であることが分かりました。が、だからといって食糧危機が発生したときに「米だけ有ればいいだろ」と思える国民はもう少ないでしょう。一度贅沢を覚えた口は、なかなか留められないと思います。
やはり、ある程度は現在の嗜好にあわせた状況の食糧自給を目指すしかないのではないかと思います。
