昨日、国宝・重文の指定に関する答申が文化庁から発表されました。それに関する地方紙などの報道をツイートしたので纏めておきます。
プレスリリース
文化審議会 国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定について
国宝指定:①快慶作 木造騎獅文殊菩薩及脇侍像 四軀 ②運慶作 木造阿弥陀如来坐像など 五軀 ③醍醐寺文書聖教 六万九千三百七十八点
リンク先がhttp://www.bunka.go.jp/ima/press_release/pdf/jyuyoubunka_shitei_130227_ver2.pdfに変更されています。
全国紙
運慶・快慶作の木像など国宝に 文化審議会が答申 - 朝日新聞デジタル
各紙確認したところ、朝日の記事が一番詳細でした。
国宝関連(京都・奈良・静岡)
平安−明治 政情や災害記す6万9378通 醍醐寺文書聖教 国宝に
『醍醐寺文書聖教(もんじょしょうぎょう)は、重要文化財からの格上げで、指定点数は、国宝「東寺百合(ひゃくごう)文書」(京都府立総合資料館蔵、約2万4千通)を上回る。』
奈良新聞WEB | 快慶作、国宝指定へ - 安倍文殊院・木造騎獅文殊菩薩像
『像内に建仁3年の墨書…最近の研究で東大寺再興事業の一環として造られた可能性が…建仁3年は東大寺で大仏復興の総供養が営まれた年…南大門の金剛力士像も完成』
運慶作の仏像国宝に 伊豆の国「願成就院」所蔵 | 静岡新聞
『仏像の胎内から発見された木札などから、運慶の真作と判明…運慶の優れた彫刻の技術を伝えるだけでなく…「運慶様式」を確立した作品であることが評価』
【願成就院の仏像国宝】若き運慶の技躍動 力強さと写実性備え
『運慶が北条時政の依頼を受けて仏像を制作した時期は、武士が政治を担った鎌倉幕府の成立期…「運慶はこの作品で初めて自身の様式を打ち出し、その後の潮流をつくっていった」』
3件の重要文化財も誕生 江川家関係資料と写真/明ケ島古墳群土製品 | 静岡新聞
『明ケ島古墳群出土土製品…人のほか犬やイノシシなどの動物、武器・武具、楽器、農具などを模した素焼きの立体像で、大きさは1〜15センチ。』とても可愛らしい☆
重文関係(北から南へ)
礼文の遺跡出土品 重文に 文化審答申(北海道新聞)
『同遺跡は縄文時代中〜後期(約3500〜3千年前)と推定され、集落跡や集団墓地、作業場跡から出土した副葬品など1616点が重文の指定となる。』
菩薩坐像国重文指定へ いわきの長福寺 文化審答申 | 県内ニュース | 福島民報
あまりにも文化庁のリリースのコピペな文章…
いわき・長福寺「木造地蔵菩薩坐像」が国重文に(福島民友ニュース)
文化庁リリースのコピペだが少しこなれてる『東日本大震災で台座から落下…損傷したため専門家に修復を依頼したところ、像内から仏教版画の一種の印仏、法華教などの納入品が確認』
熊谷の仏画、重文に 常光院「阿弥陀聖衆来迎図」
『来迎図は通常、県立歴史と民俗の博物館(さいたま市大宮区)に保管されている。5月には東京国立博物館で展示、公開される予定。』
富士山信仰で最古の像か 南ア・江原浅間神社 - 富士山NET
昨年6月記事。今回重文指定された女神像。今日の更新で記事を載せろよ>山梨日日
信濃毎日新聞[信毎web] 善光寺「来迎図」国の重文に 文化審答申 鎌倉後期 独自の構図
正面から来迎するのがポイント。
村尻遺跡出土品、重文指定へ|新潟日報netpark
『村尻遺跡は新発田市下寺内の坂井川沿いにある弥生時代前期〜中期の集団墓地などからなる。土葬した遺体を数年後に掘り出し、遺骨をつぼに納めて再び埋葬する再葬墓から土器などが見つかった。』
土岐市・元屋敷陶器窯跡出土の2件、国重文に 文化審答申 − 岐阜新聞 Web
同一場所からの発掘だけど『1931年、県多治見工業学校(現多治見工高)の調査で見つかった』分と土岐市教育委員会が発掘した分とで所有が分かれてるのね。美濃焼。
美浜の木造観音像が重要文化財に 文化審答申、日本製の代用檀像 催し・文化 福井のニュース :福井新聞
『8〜9世紀にかけて中国の檀像(香木で作られた仏像)が日本にもたらされ、これをまねて日本の木材で作られた「代用檀像」とされる。』
古代「鴟尾」重文に 文化審答申 大津で4個同時出土
『大津市で出土した飛鳥時代の瓦屋根の飾りで、天智天皇が営んだ近江大津宮(667〜672年)と同時期の「鴟尾(しび)」(市歴史博物館保管)など滋賀県内の3件』
朝来・茶すり山古墳出土の甲冑など 国の重要文化財に
鉄製の甲冑ですかぁ|神戸新聞NEXT|社会
【山陽新聞】 「紙本墨画老子像」が国重文に 岡山県立美術館が所蔵
『牧谿の…老子像は、足利、徳川家に伝わり…岡山県立美術館が1989年に画廊から約3億円で購入した。指定を記念し、同美術館で今夏展示される予定。』
岩倉具視関連文書を国重文に - 中国新聞
中国地方関連記事。安来の清水寺が蔵する「木造摩多羅神坐像(覚清作)」も。
山陰中央新報 - 清水寺の木造摩多羅神坐像 重文に
『鼓をたたく姿などから芸能の神として信奉…県教育委員会文化財課長「今後も実態が不明だった摩多羅神坐像の調査が進むことを願っている」』
運慶・快慶の仏像群など国宝に 文化審議会が答申 #nishinippon
鍋島の大皿や長崎県原の辻遺跡出土品も重文指定。
「宇佐宮絵図」重文に 県内の指定80件目【大分のニュース】- 大分合同新聞
『室町時代初め(応永年間)の造営時の宇佐八幡宮と、神宮境内にあった弥勒寺を俯瞰的に描いた物。現在の頓宮がある位置には上宮と同じ造りの仮殿があるのが分かる。』
長崎新聞:土器石器など重文指定答申 (2月28日)
『壱岐市の原の辻遺跡から出土…▽土器・土製品711点▽木器・木製品114点▽石器・石製品430点▽ガラス製品53点▽金属製品316点▽骨角製品46点。同遺跡は国の特別史跡に指定』