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堺に生まれた女性日本画家 島成園 @ さかい利晶の杜

島成園展



「堺に生まれた女性日本画家 島成園」を開催いたします | さかい利晶の杜

島成園は堺出身で大阪市内育ち、その後は上村松園、池田蕉園*1とともに「三都三園」と呼ばれた、大正時代の人気「閨秀画家」です。よく知られているようにその後は松園のみが日本画界の重鎮として残り、残り二人は忘れられた女性画家になりました。
ですが成園の描き方はあるときかなりクセのある画風に変化しました、そしてその直後に結婚して表舞台から下がったために消え去りましたが、そのクセある画風は長く後まで遺るものだったわけで、おかげで今でも展覧会が開催される画家として生き残っているのだと思います。

さかい利晶の杜

今回初めて訪れました。堺市立病院跡だそうで、しかも東隣が千利休屋敷跡です。近くには与謝野晶子である駿河屋跡(道の拡幅で石碑のみ残る)もあります。
展示内容は堺市博物館と重複するところもありますが、堺の中心地における歴史を語るためにはその場所に近い方が好ましいので、この場所に施設があるのはとても適切であると思いました。

与謝野晶子記念館

建物の二階の半分が与謝野晶子記念館、残りが島成園展が行われた特別展示室になっています。

千利休茶の湯

建物の一階が千利休茶の湯館になっています。シアター部分があり、現在は15代目の楽吉左衛門が利休と堺について語る映像が流されていました。

黄金の茶室

一階廊下部分の突き当たりに、京都市から借りた「黄金の茶室」が置いてありました。


企画展「黄金の茶室がやってきた」を開催いたします | さかい利晶の杜

実は翌日からの企画展示だったようで、館の担当者が報道関係者へいろいろ語っておられましたが、黄金の茶室自体は(おそらく企画展示の状況と同様に)自由に見ることが出来ました。

喫茶

立礼の茶室があります。当日の担当は裏千家でした。
男女お二人の担当者のうち女性がお茶を点て、男性が話題を提供する、というような場を作っておられました。一人で行ったので話しかけてくれていたのだと思います。


茶の湯体験施設 | さかい利晶の杜

お菓子の銘は「やぶ椿」でした。乾いて居らず、おいしく頂きました。


立礼茶席のお菓子のご紹介 | さかい利晶の杜

天神餅さんのお店へは行きませんでした。でも近いから行けば良かったなあ。


大阪堺の 御菓子司 「天神餅」

立礼茶席で使っておられたお抹茶のお店である松倉茶舗さんへは行きました。薄茶がホントおいしかったです。

*1:松園も蕉園も読みはどちらも「しょうえん」です。